『余命1ヵ月の花嫁』というドキュメンタリー番組を観ました。
20代前半の女性が乳癌に侵され、その闘病生活をカメラに収めていました。
観始めからずっと涙が止まりませんでした。苦しい状況の中、彼女は明るく朗らかで
いつも笑顔でした。また、彼女を支える恋人・友人・お父様の素晴らしさには言葉にならない
ほどです。彼女にウエデイングドレスを着せてあげたいと、友人が東京中の教会を探し回り
式を挙げることが出来ました。綺麗な花嫁でした。1ヵ月の余命と周囲にだけ宣告され
ておりました。お父様は奥様も癌で亡くされております。今度は一人娘。
何とも悔しく、悲しい出来事でしょうか。ご本人も痛みを和らげるモルヒネという薬品を
最後まで使用しませんでした。意識が朦朧となり、大事な人たちと会話が出来なくなる可能性
を考えていたからでしょうか。
いくつかの彼女の言葉がわたしの心の底にしみわたっています。
『生きていることは奇跡なんだ』『外って気持ち良い。風って気持ちよい物なんだよ』
『みんなに感謝、でも感謝というこの言葉のあらわし方は違う。失礼に当たる』
素敵な彼女の恋人の言葉。『君の幸せが自分の幸せだ』
私の抱えている悩みや問題なんて薄っぺらなことではないかと感じました。
生きている事が当然だと思ってしまっているのでは。少しの難題くらいは乗り越えなければ。
生きているから色々あるんだ。色々あるから生きていける。色々あることも幸せなのかも
しれない。気付いていないだけで生きているだけで幸せなことは山ほどあるのかもしれない。
会話ができる。食事が出来る。布団で眠れる。四季を感じる。生きているから、変化がある。
其の変化を楽しもう。どんな変化だって逃げない、乗り越えてみる。
生きているだけで奇跡だから。